Shoes Stories vol.8
初めてのタップシューズ
タップシューズを初めて購入される方から「初心者向けのシューズはどれですか?」という質問をよく受けます。
BASEMENTでも5000円前後のものから、加工次第で4万円以上になるものまで、6種類のタップシューズを扱っていますから、これからタップを始めようという方、また、始めたばかりの方なら、どのシューズを選んでよいものか迷われるのは当然のことです。


たとえば、もっとも低価格な『442』(4725円。以下すべて税込み価格)とその上の『3800』のエナメルタイプ(5250円)の場合はアッパー素材(足を覆う部分)が合成皮革ですが、『3800』のレザータイプ(5775円)と『CG55』(9975円)から上の価格帯の商品は本革になり、『CG55』からはタップス(底のつま先&かかとの部分についた、音を鳴らすための金属の板)がテレトーンタップスのマシンメイド版に。


そして、『M60』(1万7850円)になると、アッパー素材がより品質の高いものになり、ソールがダブルになって厚くなり、タップスもひとつ上のクラスに、というように段階的に素材や構造が変わって行きます。
さらに、プロのタップダンサーの方にも広く愛用されている『K360』(2万9400円〜)になると、こうしたシューズとはまた一線を画した作りになります。たとえばアッパーには足になじみやすい高品質の本革が使用され、ソール、ヒールブロックはもちろんのこと、芯にいたるまで、そのパーツのほとんどが本革に。ソールとアッパーを『マッケイ縫い』という方法でしっかりと縫い合わせて耐久性を増している点も、K360ならではの特長です。

そのため、K360本体の料金に加えてタップスの代金や取り付け加工料などが必要で、購入から完成まで加工の内容によって2週間〜1ヶ月の加工期間を見ていただくことになりますが、お一人お一人のご希望を生かした満足度の高いシューズを手にしていただくことができます。
それでは、初めてタップシューズを購入される方には、どのシューズがオススメなのか、という話に戻りますが…。
「初心者向けのシューズはどれですか?」というご質問を受けた時には、まずご予算をお聞きして、なるべく安いものをという方には、5000円前後〜1万円の価格帯のものをお薦めしています。
無理をして高いシューズを購入されたためにレッスンを受けるお金がなくなってしまったというのでは本末転倒ですし、あらかじめタップスがついている商品の場合でもネジの状態をひとつひとつ丁寧に検品してからお渡しするなど、低価格の商品でも自信を持ってお薦めできる体制を整えているからです。
逆に、ご予算に余裕のある方には、初心者の方であっても、もっと上の価格帯の商品の購入をお薦めすることもありますし、最初に購入したシューズがK360という方も少なくありません。
グレードアップすればそれだけ履き心地や音色もよくなるのは確かですし、タップの場合、始めて半年くらいでグンと上手になる方が多いので、最初はこのくらいでいいだろうと手頃な価格帯のシューズを選ばれても、またすぐにもっとよいシューズが欲しくなって買い換えられる、というのではかえってもったいないですからね。当面はスタジオのレンタルシューズを利用するなどして、その間にお金を貯めてK360を購入されるのも賢い方法ではないかと思います。

BASEMENTでは、『442』『3800』のすべてのサイズと『CG55』の21.5センチまでのものに関しては、吸湿効果が高く、脱臭効果があり、特殊抗菌処理を施した中敷きと組み合わせたインソールセットをお得な価格で提供していますので、多少大きめのサイズを購入して中敷きで調節、という方法でお子様の成長に上手に対応していただけたらと思います。
また、『3800』はストラップで止めるデザインで、エナメル加工を施したタイプもあるので、「ヒモで締めるタイプとどちらがよいですか?」「エナメル加工をしているものとしていないもの、どちらが足にフィットしやすいですか?」というご質問を受けることがよくあります。
確かにヒモの方がしっかり締まりやすそうですし、エナメル加工を施していない方が革が柔らかそうなイメージはありますが、実際の使い勝手にはほとんど差がないと思いますので、ご本人のお好みで選ばれるようアドバイスしています。
BASEMENT以外の販売店さんでも、さまざまなニーズに応える幅広いラインナップを取り揃えていらっしゃることと思います。
タップシューズは決して安い買い物ではありません。タップダンスにはなくてはならない大切な楽器でもありますので、疑問の点は遠慮なく質問し、よきアドバイスを受けながら、記念すべき初めての一足を手にしていただけたらと思います。

お話し下さったのは、東京・東中野のシューズショップ『BASEMENT』の藤井政司さんでした!
BASEMENT Official WEB サイト
http://www.basement-tokyo.com/