Special Interview vol. 14

 
 

★では、3/27&28に行われる『HARAJUKU BEAT STREET』についてお聞きしたいと思います。今回、会場となるラフォーレミュージアム原宿は、SUJIさんがソロになって初めてのライブを開いた場所ですが、あえてそこを選んだということですか?


 いえ、偶然なんですよ。2010年は、ライブ会場もグレードアップして行きたいと思って動いていたらラフォーレさんでやらせていただけることになったんです。


★たまたま初ソロライブと同じ会場になったとのことですが、やはり思うところはありますか?


 もちろんあります。2006年に初ソロライブをやった時には無我夢中で、もう何も覚えてないくらいで。その当時の右も左もわからない状態の自分を思い出すと、少しは成長したかなと思ったり。


 でも、この前、約4年ぶりに会場に足を踏み入れて、自分自身の根っこにあるものは何も変わってないっていうことは確認できましたね。そういう意味では、たまたまではあったけれど同じ会場でよかったと思います。


★ラフォーレミュージアム原宿で2日間4公演。『Traveling Souls』ライブとしては、これまでで一番大きなスケールの公演になります。


 そうですね。『Traveling Souls』という自分がプロデュースしているグループが、こういう大きな会場で、自分たちのテーマであるリズムやビート、エンターテインメントというものをちゃんと表現できるのかというのが一番の課題ですね。


 他にも課題を挙げたらキリがないんですけど(笑)、何より一番に思うのは、お客さんをとにかく感動させたいということですね。来てよかったと言ってもらえるように頑張らなければと思います。


★今回の公演には、『Traveling Souls』以外のパフォーマーも参加しています。彼らとは以前からのお知り合いですか?


 はい。バスケットボールのJJ君やBMXの田中光太郎君は、イベントの仕事で一緒になって、彼らのパフォーマンスをよく見ていたんですけど、そのうちにこれをひとつのショーに出来ないかと思うようになったんですね。それが今回、周りの方の協力のおかげで実現したというわけです。


★表現の幅も広がりそうですね。


 そうですね。YASA君は日本を代表するDJのひとりで、その技もすごいですけど、彼の作る曲もすごくいいですし、ポエトリーリーディングのMarcellusは、言葉で自分の魂を表現して行きます。彼らは、人間の耳をタップや楽器じゃないところで揺さぶって行くわけですよね。


 タップやパーカッションとバスケットボール、BMXとの組み合わせも意外かもしれませんが、「あれ、自転車が出てきた。何やるんだろう」というワクワク感も楽しんでもらえたらと思います。


★一方、初めての試みには不安もつきものでは、と思うのですが。


 それはないと言えばウソになります。でも、よくも悪くも結果を出せる場所があるってことが、僕らにとっては有り難いことなんですよね。


 それが「ものすごくよかった」「こんなもの初めて見ました」なのか、あるいは「全然面白くなかった」「全然意味がわからなかった」なのかは、やってみるまでわからないわけですけど、その結果を受けて、反省しなくちゃいけない部分っていうのは必ずどんな時でもあると思うので。それを全部プラスにとらえて次に進んでいくっていうことですね。


★この公演が終わったら、次の目標は?


 個人的には、基礎体力づくりとか、精神面から何から含めて、一からやり直したいと思ってます。


 たとえば、自分の練習の時間や振付を作る時間を増やしたり、レッスンに通ったり、いろんな音楽を聴いたり。パフォーマーとしてのスキルをもっともっと上げて行きたいんで。


 あとは全国でタップを頑張ってる人たちと一緒に、来年あたりデカいタップイベントをやってみたいと思ってますね。ま、デカくなくてもいいんですけど(笑)。


 『Traveling Souls』というのは、リズムパフォーマンス、エンターテインメントをテーマに僕がプロデュースしているグループではあるんですけど、“タップダンサーとしてのSUJI”はまた別にいるんですよね。


 だからそっちはそっちでしっかりイベントを開いたり、あと、毎週やってるタップジャムセッションの『足音』もコンスタントに続けて行って、さらにパワーアップして行けたらと思います。


★「この公演が終わったら一から練習し直します」なんて言うと、「SUJIさん、もうそんなことしなくていいでしょ」って思う人も多いと思いますが。


 いや、自分の理想としてるタップダンスにはまだ全然たどり着いてないですから。もちろん前より出来ることは多くなって来ましたけど、やんなきゃいけないことが100あるとしたら、そのうちのひとつをクリアしただけで、まだ99も残ってるんで(笑)。


 もしかしたら今、出来ることだけでも生活して行けるのかもしれませんけど、自分のことは絶対許さない、まだまだこんなもんじゃないだろ、って思うんです。


 世界にもっとすごい人たちはたくさんいますから、そういう人たちに対して「すげーな」と素直に思うのと同時に、「絶対負けない!」っていう気持ちも持っていたいですからね。


★理想としているタップダンスにはまだ全然たどり着いていないとのことですけど、SUJIさんの理想って何ですか?


 やっぱり“エンターテイナーでありたい”っていうのが一番の目標ですね。唄わなくても、演技をしなくても、タップダンスひとつでエンターテイメントするためにはどうしたらいいのか。そこも研究しないといけないと思ってます。


★この2月で34歳になって、すでにタップ界でも中堅と呼ばれるポジションになっているように思います。先輩として、後輩たちに何かアドバイスをいただけますか?


 若い人たちには、もっと枠からはずれる勇気を持ってほしい、っていうことですかね。タップの練習はもちろんしなくちゃいけないんだけど、タップで何を表現しようとしているのか。既成の枠にとらわれずに、それをもっと突き詰めて考えて行ってほしいですね。


★タップが上手いだけじゃダメなんだよ、っていうことですか。


 そういうことです。あの技が出来たとか、あのステップが出来たなんてことは個人の問題ですからね。どんなに早く足が動こうが、瞬間的にお客さんを湧かせるスキルを持っていようが、そんなことは何も問題じゃない。


もっともっといろんな人たちに伝えて行きたいと思うのであれば、もっと違う努力をしないといけないと思うし、違う表現をしないといけない。それぞれの頭の中にある想像力をもっと豊かにしなさいと。もうここは中学校とか高校とか大学じゃない、受け身でいれば教えてもらえる学校とは違うんだよっていうことですね。


★プロになりたいけれどどうしていいかわからない、という人が多いかなと思うこともありますが。


 多いですね、多すぎますね(笑)。やっぱりそれは、一言で言えば、もっと自分に厳しくなれ、自分を許すなってことなんです。


 まずは、もっともっと練習しなくちゃいけない。自分のことだけは許しちゃいけないんですよ。人に優しく、自分に厳しく。難しいですけど、これが芸人とかアーティストを目指す人の第一前提だと思うんです。「僕はここまでだから」とか、「しょうがないから」とか言う人いますけど、僕に言わせれば「しょうがなくないよ、全然」って(笑)。


 あと、先輩たちから受け継がれてきたタップダンスのイベントはこうだから嫌だ、ああだから参加したくないっていう若い子たちもいるんですけど、細かいとこを見てあーだこーだ言うんじゃなくて、「タップダンスをみんなで盛り上げて行こうよ」っていう意識でやって行かないとダメなんじゃないかなと思うんですよね。


 先輩たちが、そういう場を継続させて来てくれなければ、タップダンスの今もなかったわけですし。それも、僕が次の世代の人たちに伝えて行かなければならないことのひとつかなと思ってます。


★それによって得られることも大きいと。


 大きいですね。たとえば今年のナショナルタップディのオープニングは松本晋一さんの振付で踊らせてもらうんですけど、タップのスタイルが違うので、体の使い方からして全然違って、やっぱり難しいですよね。でも、それを学べることは僕にとってはすごく有り難いことなんです。やっぱり年代を超えて、ジャンルを超えて、他の人のタップを見るべきだし、感じるべきだと思いますね。



★では最後に、Tap Magazine.jpの読者の方にメッセージを。


 何よりもまず「ぜひ『HARAJUKU BEAT STREET』を見に来て下さい!」ということですね。


 僕の中での一番のテーマである“これまで日本にはなかったショー”を必ずお見せしますので。そして、自分たちが表現するリズムやビート、各ジャンルのスペシャリストが持ってるスキルに触れて、そのオーラを全身で感じてもらえたらと思います。


 ここまで準備を進めて来て改めて思うんですけど、ビートの達人、ストリートの達人が集まったこのショーは、もしかしたら自分が今まで一番やりたかったことなのかもしれないんです。


 「ああ、あんなショーがあったらいいな」「こんなショーがあったらいいな」とずっと思って来ましたけど、まさにこれは、そういうあれこれがギュッと詰まった宝箱のようなショーじゃないかと。


 僕も、出来ることならお客さんとして見に行きたいくらいです(笑)。よろしくお願いします!



★ありがとうございました!(→ PART 1へ戻る)














           


               

 



『HARAJUKU BEAT STREET』


● オフィシャルWEBサイト http://www.lapnet.jp/eventinfo/special/lm/hbs/
●予告動画 
http://www.youtube.com/watch?v=BxutyzxdhkA&feature=player_embedded


【日時】
2010年3月27日(土)&28日(日) 
両日ともに
14:00 開場/15:00 開演
18:00 開場/19:00 開演 の2回公演

【会場】
ラフォーレミュージアム原宿
http://www.laforet.ne.jp/harajuku/floorguide/shop_000244.html

東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6F 03-3475-0411
(JR・原宿駅表参道口より徒歩5分/東京メトロ・
明治神宮前駅 5番出口より徒歩1分)

【出演】
■Traveling Souls(SUJI TAP・tap/MaL・breath/よしうらけんじ・per/坂東邦明・per/群青・tap/洞至・tap/Satomi Toma・tap/Yoshiko・tap) 

■群青(Break dance)
■田中光太郎(BMX)
■JJ(FREESTYLE BASKETBALL)
■Marcellus(ポエトリーリーディング])
■DJ YASA(TURNTABLIST)

■WOVEN NOTES(渡邊智幸・g/関根恒太郎・sax/増田実裕・p/チョン・チェウ・b/
 今野大輔・drums)


【料金】前売 3500円/当日 4000円 *全席自由

【チケット】
■チケットぴあ電話予約 0570-02-9999(Pコード:401-258)
■電子チケットぴあ http://pia.jp/t(Pコード:401-258)
■チケットぴあ/ファミリーマート/サークルK.サンクス店頭

■ローソンチケット電話予約 0570-084-003(Lコード:33755)
■ローソンチケットオンライン http://l-tike.com/
■ローソン店頭

■e+(イープラス) http://eplus.jp(PC・携帯電話 共通) 

【問い合わせ】03-3715-5022(HBS事務局 月~金 10:00~17:00)


●SUJI TAP オフィシャルWEBサイト http://sujitap.jp
●SUJI TAP オフィシャルブログ http://sujitap.exblog.jp/
●MaL オフィシャルWEBサイト http://malbeat.com 
●よしうらけんじ オフィシャルWEBサイト http://www.kenjifrog.com/
●群青 オフィシャルブログ http://kgjo.exblog.jp/
●洞至 オフィシャルブログ http://ameblo.jp/doji0620/
●Satomi Toma オフィシャルブログ http://blog.livedoor.jp/satojazz
●Yoshiko オフィシャルブログ http://ameblo.jp/yoluv-peaceyo/
●田中光太郎 オフィシャルWEBサイト http://www.tanakakotaro.com/
●JJ オフィシャルWEBサイト http://www.wball.net
●DJ YASA My Space http://www.myspace.com/djyasa
●Woven Notes オフィシャルWEBサイト http://www.wovennotes.net/



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