Tap Around the World vol.12
2010年に20周年を迎えた 『CHICAGO HUMAN RHYTHM PROJECT’S RHYTHM WORLD FESTIVAL(以下、シカゴタップフェス)』 。このタップフェスティバルは、創始者でもあるアートディレクターのLane Alexanderが主催する、アメリカで最も古いタップフェスティバルです。2010年は7/26~8/8の2週間にわたって催され、ワークショップとショーで構成されていました。

私は今回が初めての参加だったのですが、2週間とても充実した時間を過ごすことができました。
以下、その内容をレポートします。
■レッスンプログラム
★7/26(月)〜7/30(金)
一週目は『Education Programs』。5日間コースが4クラス(1レッスン2時間)あり、これらのクラスは5日間かけてひとつの振り付けを完成させるプログラムになっていました。レベルは特に書かれていませんでした。
クラスの内容は…
1時間目:Leon Collinsのワルツ(講師 Cheryl Johnson / Anthony Peters)
2時間目:Leon Collins routine2(講師Dianne Walker)
3時間目:ボディーパーカッション(講師 Fernando Barba)
4時間目:Imagine Tap(講師 Derick K. Grant)
★8/2(月)〜8/6(金)
週末の休みを挟んで二週目は『Courses, workshops and master classes』。4日間コースが16クラスあり、Next step(上級の上)、Advance(上級)、Intermediate/Advance(中上級)、Intermediate(中級)の4段階にレベル分けされていました。
1レッスンは1時間20分で、内容は4日間で続きの振り付けをするクラスあり、毎回違うことをするクラスありと、先生によっていろいろだったようです。
今回の講師陣は…
1時間目:Ayodele Casel、Sam Weber、Billy Siegenfeld、Randy Skinner
2時間目:Jason Janas、Lane Alexander&BAM、Bril Barrett、Barbatuques
3時間目:Jason Samuels Smith、Sarah Savelli、Mark Yonally、Dianne Walker
4時間目:Martin “Tre” Dumas、Jay Fagan、Julie Cartier、Jakari Sherman
レッスンを受けたい先生が同じ時間帯に重なると、誰のレッスンを受けるか大いに悩むことになります。
この後の時間帯には、仕事を持っている人が仕事帰りに受けられる『After work adult classes』というのもありました。
その内容は…
中上級:Gene Medler
中級:Bruno Buarque
Fast Beginner:Idella Reed Davis
ただ、これらには参加しなかったので、内容はわかりません。ちなみに、Beginnerの表記があったのはここだけでした。
また8/6(金)には1レッスン3時間30分のクラスも4クラスあり、レベルはすべて中上級。
講師は…
1時間目:Sam Weber、Bril Barrett
2時間目:Dainne Walker、Bruno Barque
8/7(土)、8(日)には、コースになっていない1時間20分のクラスが合計23クラスありました。
★8/7(土)
Next Step:Michelle Dorrance、Jason Samuel Smith、Jason Janas、Martin “Tre” Dumas
上級:Jay Fagan、Sam Weber、Fernando Barba、Ayodele Casel、Derick K. Grant
中上級:Dianne Walker、Jakari Sherman、Sarah Savelli
中級:Dianne Walker、Jay Fagan
★8/8(日)
Next Step:Martin “Tre” Dumas、Jason Janas
上級:Lane Alexander、Bril Barrett、Mark Yonally
中上級:Jessica Chapuis、Martin “Tre” Dumas、Idella Reed Davis
中級:Mark Yonally、Julie Cartier
このほかにも、キッズプログラム、ユースプログラム、大学生用プログラム、50歳以上のダンサー向けプログラムなどがあったようです。
私は一週目はCheryl Johnson(シェリル・ジョンソン) / Anthony Peters(アンソニー・ピータース)と、Dianne Walker(ダイアン・ウォーカー)のクラスを受けました。

両クラスとも2時間×5日間なので、振り付けを最後までこなすだけでなく、じっくり時間をかけて踊り方やステップのニュアンスも教えてもらいました。
このように、マスターと呼ばれる偉大な人のステップをしっかりと教えてもらえたことはとてもためになり、このような機会が得られるのはフェスティバルならではだと思います。
二週目の4日間コースは、Sam Weber(サム・ウェバー)、Lane Alexander(レーン・アレクサンダー)、Dianne Walker(ダイアン・ウォーカー)を受けました。
私の中で印象に残ったのは、サム・ウェバーとダイアン・ウォーカーでした。特にサム・ウェバーは…私は今回初めて彼のクラスを受けたのですが、びっくりするくらい衝撃的に何もわかりませんでした(笑)。
エクササイズからして、なんだか途中で合わなくなると思ったら、7拍子!しかもそれが当然の様子なので「7拍子やるって最初にひとこと言ってよー」と突っ込みそうでした。
振り付けも、完全にサム・ウェバー・ワールドで、7拍子だったり、すごく音が細かくて音数が多かったり、足運びがミステリーだったり、ふんだんにバレエの要素が盛り込まれていたり。振り付けの最後はジャンプしながらターンの連続で、たいていの人がそこまでついていけず、ほぼサムのオン・ステージ。「この振り付けって、本当に1時間20分×4日間コース用???」と疑問に思うほど、とんでもない洗礼を受けました。
そのうえ、床がリノリウムだったので、サムのようにデリケートな踏み方をした場合には音が吸収されてしまうので音が聞こえづらく、半分はビジュアル頼み。正直、視力が良くて本当によかったと感じました。
ちなみにこの一部屋だけ床が木ではなかったのですが、来年からはこの部屋も木の床になるそうです。
あまりに難しいので、よくサムのクラスを受けている人に聞いてみると、いつもそんな難解なことをやっているわけではないらしく、今回たまたま当たり(?)だったようです。実際に、後日受けたサムのクラスはそこまで難解ではありませんでした(エクササイズは9拍子でしたが!)。

それにしても、私にとって今回のクラスはあまりにも衝撃的だったので、サムに「It was a whole mystery for me but I loved it very much!」(私にとってこの振り付けは完全に謎めいていたけど、すごく好きでした!)”と言ったら、ちょっと不思議な顔をされました。元・バレエダンサーで、素晴らしいテクニックを持つサムにとっては謎でもなんでもないんでしょうね。サムは本当にすごいなーと思います。
でもおかげ様で、その後どのクラスを受けても、理解しやすいと感じたのも事実。今回は、まずその難しさが印象に残りましたが、自分にとって本当にいいチャレンジの機会だったと思います。
全然できなかったけど、とてもステキな振り付けだったので、これからサム・ウェバーのDVDを見たりしながら、彼のステップに慣れて、次にレッスンを受ける時にはもう少し出来るようになっていたいと、今はそう思っています。[part 2へ続く]
Copyrightⓒ2010 Tap Magazine.jp. All rights reserved.